複数アカウント問題

*今回の件に関して、同時に参照していただきたいページです。

LV+TGX+TG
http://d.hatena.ne.jp/vandia/20041010#1097419511
とととととびー
http://plaza.rakuten.co.jp/flyingshadow/diary/20041009000

じつは、一切、発掘・戦闘には参加しないことを前提とし、あくまでチャットの動向から今後、このゲームがおもしろくなる要素が出てくるのかを確認するため、遊軍と神軍IDを持っているのですが、
本日、複数アカウント問題(「友人間とのアンティトレード」とのことですが、今回の問題の本質はそういうことです)があらためて表面化してきました。

事態から説明すれば、ある軍の領土において、別軍どうしのIDを同期させ、「ひとつの軍のIDがもうひとつの軍のIDに確実に勝てる」ことにより、勝率ポイントを稼ぎ、結果として、その領土を占領している軍が、占領を維持できなくなる事態を指しています。
(TGX自体、まったくやっていないので、今回の問題を取り上げるにあたって、ルールなど熟読したのですが……もし間違っているようであれば、どんどんご指摘ください)
それを10日、その軍のユーザーが中立チャットにて告発し、他ユーザーの様々な意見を巻き込んだ結果、その軍のユーザーの一部が課金を止めるという話にまで進んでいってしまいました。

詳細についてはログなども取っていますが……このBLOGでは敢えて語りません。こうしたゲームにおいては、二つの軍の軍議を知っているだけで、(例えいっさいプレイしていなかったとしても)スパイ容疑がかけられてしまいそうですし、やはり「軍議の内容は外部には非公開」という不文律の前提がある以上、それを破るのは、今回の問題のような、複数アカウントによる勝率操作のような行為とまったく同じような行為であるからです。

今回の問題を考えるに当たって、自分よりおそらく、こうしたオンラインゲームをプレイしている、チームメイトの牛男爵@ろりー の人にも連絡をしたりしてみたのですが、彼の話は、やっていないので詳しくはわからないという前置きはありながらも、主旨は一貫していて、

複数アカウントが取れる以上、やるのは構わないけれど、ルール上の妨害と違って、システムの裏をつく妨害行為は、ゲームがつまらなくなるので、自分は絶対やらない。やってしまえる人間には呆れるだけ。いっしょにゲームをしようとは思わない。』

ということで、自分もそれにはまったく同意だったりします。つーか、小学生じゃないんですから、やっていいことと悪いことの区別くらいはつけてください。とか思ったりしました。
だからといって、辞める辞めない、という話に発展するのも行きすぎだろうと思うのですが……彼らがそれこそ睡眠時間を削ってプレイしたことが、不正行為でひっくり返ってしまうのだったら、バカらしくなるのも当然ではないかな、とも思いました。

(とはいえ、例えばUltima Onlineのサギ行為などをレポートしていた人のページは、自分はだいすきだったりします。なんというか、今回の件も、やった人間がもっと自覚的に動いて、「これが自分のプレイスタイルです。バレたので辞めますが、今後もバレないうちはやります」などといってみたり、突然ホームページに今回のゲリラ的行動の経緯をレポートしたりすれば、つまり、そこに何らかのエンターテイメント性があれば、自分の場合、許してしまえる……と思います。)

このゲームに限らず、オンラインゲーム全般について言えることですが、どんなにシステム面のセキュリティを強めたところで、ユーザー側の不正行為というのは無くならないのですよ。一部のユーザーがセキュリティに対抗し、プログラムの穴を見つけ出してしまえば、結局、似たような不正行為はいくらでもできてしまいます。オンラインゲームの製作者側が、もっとも頭を悩ませていることの一つとは、不正行為の取り締まりです。
無論、システム面での対応も肝要ではあると思うのですが……オンラインゲームとは、製作者側とユーザー側の契約関係に基づいて行われるサービスの一種ですから、始めに締結する契約に、今回のような、致命的な事が起こってしまいかねないゲーム上の不正行為については行わないことにサインをさせることで、少なくとも、ユーザー側の意思を統一する必要性はある、と考えています。

もう少しいろいろ考えてみますが……今回の問題点について整理ができたら、製作者側にメールを送ろうと思いますね。そして、その対応を待って、このゲームの将来性について考えようかと思っています。

個人的には、このような問題が起こった際、自主的にゲームマスターに当たる方がチャットに出てきて、意見交換などを行って欲しかったものですが。ベータ版から問題になっていた行為なのですから、今後、こうした行為が再燃した際のトラブルシューティングのマニュアルぐらい、できていても良さそうなものであります。……これが円谷さんの言う「ゲーム愛のなさ」ということなのでしょうか。やれやれ。