複数アカウント問題の余波

今回は短めで。

相変わらず、昨日の騒動が続いている模様。

詳しくは、円谷さんの日記
http://d.hatena.ne.jp/vandia/20041011
を参照していただきたいのですが……今回の件で、冷めてしまったプレイヤーは、正直、大勢いるんじゃないかなと思うのですよ。

自分も、気持ちはわかります。

誤解を恐れず極論を言えば、オンラインゲームというのは、プレイヤーが時間をかければかけるほど、見返りがくるように作られていなければ、自然と失敗するものなんです。
TGのようなブラウザゲームでは、比較的、プレイヤーは時間を取られてはいませんが、それは常時サーバー内で処理されているという仕組みで、いわば、プレイヤーがモニターの前にいなくとも、常時接続して、ゲームをプレイしていることと同じですから、上の原則に基本的に外れていません。
しかしTGXでは、モニターの前で実際に監視することが、高い勝率のために要求されるシステムになっていますから、いままでとは違ったゲーム性になっています。いわゆるFFXIなどに代表されるMMOのような、ある程度、プレイヤーに時間と体力が要求されてくる作りです。
そうしたプレイヤーが実際の時間を何日も使っているのに、そうした努力が、一部の、(結果的に)システムの穴をついたプレイヤーによって、無駄になってしまったら、どうなるでしょう。はじめに挙げた、オンラインゲームの原則から外れてしまいます。

製作者側から説明がされていないから悪い、システム上そういったことができるから問題がない、というのは簡単ですが……もしそういう考えを持っているとのことでしたら、そうした行為によって、ゲーム自体の寿命が短くなることについて、一度考えてみてください。
オンラインゲームは、あくまで製作者側からのサービスとして提供されるものですが、そのサービス自体は、製作者側とプレイヤー側がともに作り上げていくものだと、自分は考えます。
そして、この問題の本質は、個人・集団の責任ではなく、まず製作者側が、プレイヤー側へ、TGXというサービスについて、満足な説明をしていなかったことではないか、と思います。

どういった形で行われるかはわかりませんが……何らかの形で、製作者側がプレイヤー側へ対話の機会をもつことが、早急に求められている、と思います。

ここから先は、今回の事件で冷めてしまったプレイヤーの方々に対しての呼びかけ(というのは失礼ですね)のようなものになりますが……サービスについての不満が募った結果の末の行動ですから、継続にせよ解約にせよ、変な後ろめたさを感じることなく、堂々と行ってほしいと思います。ただ一方で、まだ事件が本格的に発覚して(いままでに何度も似たようなことがあったことは、自分も確認しています)数日しか経っていないことを踏まえ、ある程度、期間をおいてから、もう一度、TGXを考えてもいいんじゃないでしょうか。
もし、いろいろと今回の件で腹に据えかねていることがあるのでしたら、まだ送っていないようでしたら、今回の事件での憤りを、製作者側にメールでぶつけてみてはいかがでしょう。製作者側の誠意を試す形になりますが、それはプレイヤー側が要求できる当然の権利だと思います。