最近読んだ本

勝手にリンクしていたはずの文学趣味兼友人blogに、とつぜんリンクを貼り返されていたりしたのに見えないプレッシャーを感じましたので、最近読んだ本の紹介とか。

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)
新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)

まあ、ジョジョ好きなら。
いまアマゾンを見ていたのだが、西尾維新という人は全篇こういう文体なのかな……西尾氏に限らず、最近の若い作家というのは、「いましか書けない」文章を書いているな、という印象。いや、自分も相当に若く、おそらく、「いましか書けない」文章に惹かれて小説を書いたりしているのでしょうけど。
(なので、こうした文体というのは、「好き」ではあります)
そういう「若さ」を受け入れる土壌だけは、広がっているのかも知れないですな。まあ、問題は、「若さ」に支えられている文章がどのように変化していくのか、ということなのだろうけど。

新世界
新世界
わりとおもしろかった。
ただ、『ある事件を別の角度から見なおす』方法をミステリで行うのは、横溝や中井がさんざん行っていて、これについても、「虚無への供物」に追従しているだけのような気がする。

フューチャー・イズ・ワイルド
フューチャー・イズ・ワイルド

なんとなく、SF的思考を眺めておきたく。
しかしおもしろかった。「ニッチ」(生態系における個々の生物の位置づけや役割)という考え方は、LVのカードパラメータを考える時にも応用できそうであるし、なにより個々のCGの完成度もすごい。学術書として読むには多分に問題があるけども、エンターテイメントとして読むぶんには良い書。