社長のBLOGといっしょにアルテイル一周年を振り返ってみよう

もう他のBLOGやら2chやらで書かれていますが、
アルテイルのコンテンツを提供しているデックス・エンタテイメントの代表取締役である、黒川氏のBLOGアルテイルの一周年を振り返っての雑感の記事が、若干、波紋を呼んでいたようです。

自分はむしろ「なるほどねえ」などと感心したものでしたが……まあ、あの記事だけ見ると、なんとなく不安になるのが、群集心理のようなものなのかも、などと、書かれている記事を見ながら考えたりしたものです。

そこで、今回は、黒川氏のBLOGのアルテイルに関する記事を取り上げつつ、4月あたりから製品版を始めた人が、アルテイル一周年に至る経緯を、妄想と憶測をかいまぜながら綴っていきたいと思いまーす。

2004年6月30日
アルテイル製品版開始前日。
「なんかワクワクするなぁ……」
とのこと。わりとサイヤ人のようなワクワクのしかたですね。
それはともかく、アルテイルは、じつはデックスエンタテイメントにおいて、かなり比重の大きなコンテンツなんじゃないかな、と推測したりしています。これはデックスエンタテイメントのHPのトップでも、他ジャンルのコンテンツとともに大きく載せられているところからも伺えるわけですが……曲がりなりにも、代表取締役のBLOGに開始前日から「大事なオンラインゲームのスタート日」と書かれている製品ではあるわけです。
一貫してBLOGを読み、個人的に感じたのは、社長のアルテイルに関する真剣さであったりしたので、敢えてここで特に記してみました。

2004年7月1日

開始当初の状況を、「走りながら考えている」といった表現が非常に印象的。ゲームバランスやらシステム整備の問題やら……さまざまな問題を抱えながら、まずスタートをしてみたのだろうなあ、などと思う。実際、当時はあまりバランス面でよい噂を聞かなかったしなあ。
しかし、あらためてチュートリアルを読んでみましたが、ほとんどルールが説明されていないのは、やっぱり不親切だと思う。どうにも「間に合わせ」で作った印象が拭えない。……細かいルールなどは、ファンサイトで補完してくれる、とでも考えていたのだろうかなあ。まあ、いまはある程度、基本的なルールはわかりやすくなったと思いますが。
(ただ、細かいルールは未だにわかりにくい。「影響力○○:X」というのが、自分の影響力なのか、相手の影響力なのか、使ってみるまでわからなかったし)
形だけでも、ということで、とりあえずスタートを切ってみた、というのが実状なのかなあ、と。
いったい寿司などくってる場合か? などと思いつつ、まあコンテンツの立ち上げも終了し、寿司を食べたくなる気持ちもわかったりします。

2004年7月2日

開始当初、かなり外人のプレイヤーが多かった模様。当時は参加してないので、実際はどうだったのか、わからないところだけど。

「さて、一日経って、気になったことは海外からのお客さまが多いことです。ゲーム中にチャットが出来るのですが、いきなり英語でチャットしてきたり、あきらかにガイジンと思われる印象を振りまいてくれます。」

下にMMOと比較した分析がありまして、自分もそれに大勢は同意する一方、しかしながら、MMOプレイヤーが別のゲームに浮気する理由とは「飽き」ということではなく、選択肢が多数あるので、嗜好にあうかどうか、あくまでお試しで入っている程度なんじゃないか、と。あとは一部の萌え系のカードイラストに惹かれたか。
確かに、長時間拘束されるMMOはツラいわけで、そうした人間が(自分も含めて)こういったカードゲームに遊びを求めているのは事実ではあるし、比較的お手軽に始められる、のも事実ではあります。しかし、であるからこそ、お手軽に止められる、というのもまた事実であるのです。

しかしアレやね、

「そこで、海外からのお客様が多いのならば「英語版のチュートリアルを作ろう」って提案したんだけど、ディレクターのA君に否定されてしまいました。「海外のゲーマーに迎合してはダメです。自分たちで翻訳してでもゲームをしにくるようなスタンスを維持すべきです」って・・・うーん正論。」

おまえらは当時、日本人プレイヤーがみてルールがわかるようなチュートリアルを作っていたのかと小一時間(略) 
「自分たちで翻訳してでも〜」という発言というのは、そのウラには、MTGが日本に上陸したときのような熱気を作り出したい、という意欲があるのだろうな、と思うのですが、その割には、ルールに独創性がないのが個人的にはマイナスポイントだったり。一目みて、MTGカードヒーロー(人によってはデュエルマスターズかもしれません)の影がチラつくルールのゲームに、妙なこだわりを見せられてもなあ。
チュートリアルを作る、というのは、ルーリングの定義付けにつながる、カードゲームにおいては大事な作業なんですから、これを怠るのは良くないと思うのです。どうもその辺りの認識不足が、カードテキストの曖昧さにつながっているんじゃないかな、などとも。

2004年7月5日

ここにある、ユビキタス・エンターテイメントの清水社長のBLOGでの紹介が、かなりおもしろい。詳細は各自調査ですが、

「一番驚いたのは、その価格体系。
ゲームを遊び始めるために絶対必要な「基本デッキ」の購入は無料。追加カードを150円づつ購入するシステムです。」

実際1500グランだと、まずはスターターを買ってみますがそれがなにか? ……当時、プロボがでるまで複垢登録をしつづけろ、という神のお告げに1ユビキタス

その他、清水社長のBLOGはかなりおもしろいので、興味のある人は必読。個人的にGacktの脱炭水化物ダイエットの件に爆笑。

……次から次へとおもしろい記事がでてきて、追いかけるのに躍起になっていたら、もうエラい時間になってました。ここまでで一度筆をおきます。続きは次の日にでも。