パラメータ変更レビュー 予想される今後の環境の変化 

まず、ムシュフシュと水鏡の薙刀士のSPが下方修正されたことにより、
ムシュフシュについては、ゴーストナイト・スカルロードといった、物理防御をもった貫通キャラクタの対策としての使用が難しくなり、
水鏡の薙刀士については、ジンニーヤに先制されるようになったため、対ホウオウを考えての起用が難しくなりました。
両者とも、高すぎる耐久性による汎用性がたびたび問題とされていたものですが、それにより、バランスPTでは、ホウオウというビークルに対抗しにくくなってきています。
7月20日の修正における主な問題というのが、投射PTのパーツの下方修正およびブレスキャラクタ・物理無効キャラクタの耐久性の上方修正による、上方修正されたキャラクタを軸としたバランスPTの氾濫でしたから、今回、軸となっている両者を下方修正したのは、そのまま、現在のバランスPTの優位性を下げるものになると考えられます。

および、エキドナのSPを下方修正したことにより、
それまで、大型キャラクタに蹂躙されていた、キャノン投射PTに復調の兆しが見え出してきました。通常、角にウィスプを置きにくい
(なので、それを逆手にとって、敢えて角にウィスプを置くのはおもしろいと思います)
ホウオウの対策としては強烈ですし。
ただHP5、というのは、イシュタルやジャグラー、アヌビスやエルダーマンティコアといった優秀な支援キャラが存在する環境においては、微妙なパラメータであるかと思いますが、ホウオウによって、サイレントにサイズを割くことを考慮に入れたい状況下にあることを考えれば、以前のような席巻できる状況にはならず、しかし考慮に入れなければ厄介には違いない、おもしろそうな状況が生まれるかも知れません。

ペガサスの上方修正は、そのまま、飛空投射PTがホウオウに対して有効なカードを手に入れたことになるでしょう。ガルーダとペガサスで編成した飛空投射というのは、ホウオウはもとより、対空能力の足りないPTに対しては、相当強力そうです。

殺生石の修正は、全体とはいえ空中のみという攻撃範囲が、どれだけ有効なのかはまだ未知数ですが、ウィスプやジンニーヤといった優良軽サイズのフライヤーに対して、もしくは空中ビークルのホウオウに対しては、有効な対抗手段になるでしょう。HPが6と、辺におけば一回は間違いなく起動できる、というのも嬉しいところです。

総じて、今まで有力であったバランスPTが抑えられることにより、それまで実感しにくかった、PTタイプごとの相性を実感できるようになる修正なのではないか、と自分は考えます。バランスPT・ホウオウPTの対抗としての、投射PTが広まることで、その対抗として、時空PTが副次的に広まるでしょうし、それらに対して有利なバランスPT・ホウオウPTと、7月20日以前までは見られた三すくみの状態が、今後、発生するのではないでしょうか。

以上はあくまで理想論で、実際は、ある一部のPTが突出してしまうような事態に陥ってしまうかもしれませんが
(ホウオウのSP11のランダムダブルというパラメータについては、自分は危険視しています)今回の修正については、概ね妥当であると思うし、環境の活性化にもつながる良い修正になるのではないか、と考えてよいと思います。


(追記:ラオコーンの修正について書くのを失念していましたが、正直、微妙に読めないのですよね。サイズ5であることを考えれば、SPを5辺りに設定したうえで、HPを5にしたほうが良かったんじゃないか、という気も依然しますし。
重要なのは、ゴーストナイトに先制でき、非物理にしては珍しいAP4ですから、マグスを反撃で倒せ、空中の相手にも貫通能力から有利であるところなのですが……SP8、というのは、いまのワイバーンと同速だからなあ。ジンニーヤより速いSP11での貫通というのは強いと思うのだけど(セカンドチャンスを見こんで、8点ビークルに当たるので)SP8だと、そうしたものが見こめないからなあ。
やはりサイレントしてなんぼかな。サイレントにはまる構成を相手側がしているようなら、それなりに強い気がします。同じくサイレントの支援が重要になる、スカルロードと併せて使ってみて、様子を見るような感じですね。
現状、しばらくは起用が難しそうですが、ホウオウを巡るメタが一巡して、また地上ビークルが増えてきたような場合、貫通デッキのパーツとして登用する感じでしょうか。同サイズのユニコーンナイトより、ブレスであるぶん、突破力はありそうです)